Vtuberモデリングのやり方3【口の動き編】

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どうも。Vtuberクリエーターの正吉です。

この記事では

  • Vtuberモデルの口の動かし方を知りたい
  • Vtuberモデルの口の動きを付ける際に気を付けることがあれば知りたい

このような疑問や不安点にお答えいたします。

本記事の内容は以下の通りです。

  • 口のパーツ分けはどのようにしておけば良いか
  • 口の動きの付け方の大まかな流れ
  • 口の動きの付け方の詳細

この記事を書いている私は、

イラスト関係の副業経験は5年ほどで、Vtuber制作は3年の経験があります。

制作実績としてVtuberを30体以上制作し納品しています。

上記経歴を持つ私が解説していきます。

前回の記事はこちらより

Vtuberモデリングのやり方2【目の動き編】

制作全体の流れを知りたい方はこちらより

Vtuber 2d モデルの作り方【現役クリエーターが教えます】

口のパーツ分けはどのようにしておけば良いか

man in black long sleeve shirt sitting on black chair

最低限必要なパーツ数と私が使用しているモデルのパーツ数をご紹介いたします。

簡単な口の場合

最低限のパーツ数は以下の通りです。

  • 上唇
  • 下唇
  • 口内
  • 歯(絵柄的に必要あれば)

これだけあれば最低限の動きは担保されるでしょう。

上唇と下唇は口内を隠す形状にします。

また、絵柄的に必要なければ歯もなくて良いです。

複雑な口の場合

私のモデルは以下のパーツ数に分かれます。

  • 上唇
  • 上唇の線
  • 下唇
  • 下唇の線
  • 口内
  • 上歯
  • 下歯

口の開閉だけでなく形状の変化もさせる場合はこれくらい細かく分けた方が良いでしょう。

上唇と下唇の線は、上唇や下唇と同じパーツにして複雑な動きをすると、崩れて見えることがあるので、こちらもパーツを分けております。

口の動きの付け方の大まかな流れ

Collection of various brass woodworking tools displayed neatly.

口の動きは開閉(口の開け閉め)と変化(口の形の形状)の二つに分かれます。

以下に大まかな流れを示します。

パーツ毎に変形の下準備をする

先ずは口の形を変形するために上唇と下唇に変形のためのパスツールを付けていきます。

口の開閉の動きを付ける

矢印ツールや変形ツールで口の開閉の動きを付けていきます。

口の変形の動きを付ける

矢印ツールや変形ツールで口の変形の動きを付けていきます。

口の動きの付け方の詳細

black and white striped mustache

ここからは口の動きの付け方の詳細を述べていきます。

口の変形の下準備をする

先ずは変形パスツールを用いて、上唇と下唇を変形させる下準備をします。

工程は以下の手順です。

  • 上唇を選択する(上唇と上唇の線を分けている場合は両方同時選択)
  • 変形パスツール(画面上部右から5番目)を選択
  • 唇の流れに沿って右クリックしていく(私の場合は唇の端から端まで均等に5点選択)
  • 同様の作業を下唇でも行う

口の開閉の動きの付け方

  1. 全ての口のパーツを選択
  2. 【口 開閉】パラメーターを同時選択
  3. パラメーター上部の【キーを手動で編集します】(左から4番目)を選択する
  4. キーをクリックし選択する(0と0.5と1.0)
  5. 矢印ツールを選択する
  6. 【口 開閉】パラメーターをデフォルトの0から0.5に変更する(この状態が口を少し開いた状態)
  7. 上唇と下唇(上唇と上唇の線、下唇や下唇を分けている場合は全て同時選択)が赤い四角で囲まれているので左右の赤い点を選択し、上唇と下唇の幅を少し狭くする。(口を開いた際は口の幅は小さくなるため)
  8. 上唇(上唇と上唇の線を分けている場合は両方同時選択)が赤い四角で囲まれているので、中心にある点をクリックしシフトキーを押しながら少し上に動かす
  9. 続いて変形パスツールの点(上唇に付けた緑色の点)をそれぞれクリックし口を少し開いた状態に整えていく
  10. 【口 開閉】パラメーターをデフォルトの0.5から1.0に変更し、7から9の作業を繰り返す
  11. 下唇においても6から10の作業を繰り返す

口の変形の動きの付け方

  1. 全ての口のパーツを選択
  2. 【口 変形】パラメーターを同時選択
  3. パラメーター上部の【キーを手動で編集します】(左から4番目)を選択する
  4. キーをクリックし選択する(0と0.5と1.0)
  5. 矢印ツールを選択する
  6. 【口 変形】パラメーターをデフォルトの0から0.5に変更する(この状態が口を少し開いた状態)
  7. 上唇と下唇(上唇と上唇の線、下唇や下唇を分けている場合は全て同時選択)が赤い四角で囲まれているので左右の赤い点を選択し、上唇と下唇の幅を少し広くする
  8. 続いて変形パスツールの点(上唇に付けた緑色の点)をそれぞれクリックし口角を少し上げた状態に整えていく
  9. 【口 変形】パラメーターをデフォルトの0.5から1.0に変更し、7から8の作業を繰り返す
  10. 下唇においても6から9の作業を繰り返す

更に複雑な動きを付けたい場合

上記のやり方で口の開閉は基本問題ないのですが、さらにリッチに見せるには以下の方法があります。

開閉・変形の幅を広げる

開閉と変形の幅を広げる方法です。

私の場合は

  • 開閉を4種類(0 , 0.25 , 0.5 , 1.0)
  • 変化を4種類(-1.0 , 0 , 0.5 , 1.0)

設けています。

変化のマイナス1は口角が下がる変化です。

これにより困った口も表現できます。

キー操作にて口の表情を追加する

2つ目のやり方は、キー操作にて表情を追加する方法です。

モデリングだけでは表現できない口などを作る場合に使用します。

例を挙げると以下のような口があります。

  • 舌出し
  • 驚き口(アニメ的な表現の口など)

方法としては、あらかじめパーツ分けイラストにて変化した口を準備しキー操作に乗じて表示非常時を切り替えることで対応させます。

こちら詳しくはキー操作の方法の記事にて後述します。

まとめ

  • 口のパーツ分けは上唇、下唇、口内、歯など細かく分ける必要がある
  • 口の動きは主に変形パスツールを用いて、上唇と下唇を変形させることで表現する
  • 口の動きは【開閉】【変化】の2つのパラメーターを動かすことにて行う
  • 口の動きをよりリッチに見せる方法は、パラメーターを細かく分けることと、キー操作のパーツ分けイラスト追加がある

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