どうも。Vtuberクリエイターの正吉です。
この記事では
- Vtuber制作時のキャラクターイメージが湧かない
- なんとなくのイメージはあるがより具体的にしたい
- 制作者にどのように伝えたら良いか分からない
このような疑問や不安点にお答えいたします。
本記事の内容は以下の通りです。
- Vtuberキャラクターイメージの具体的な作り方の手順
- イメージが湧かないときにおこなうべきこと3選
- 制作者にイメージをわかりやすく伝えるコツ3選
この記事を書いている私は、
イラスト関係の副業経験は5年ほどで、Vtuber制作は3年の経験があります。
制作実績としてVtuberを30体以上制作し納品しています。
上記経歴を持つ私が解説していきます。
制作全体の流れを知りたい方はこちらより
Vtuber 2d モデルの作り方【現役クリエーターが教えます】Vtuberキャラクターイメージの具体的な作り方の手順
Vtuber制作をするにあたって制作前にすべてイメージが固まっていて、いきなりイラストをすらすらと描ける方は稀です。
ほとんどの方はキャラクター造形のイメージが甘かったり、全くプロフィールが決まっておらずふわふわしたりしています。
その様な方々は以下の手順で確実にキャラクターイメージを固めていきましょう。
(Vtuberを何十体も制作している私も基本的に以下の手順をとっています)
キャラクターのプロフィールを決める
キャラクターの作画を始める前にまずはプロフィールを固めていきましょう。
以下の事柄をひとつひとつ固めていきます。
尚、以下では全体的なイメージ→性格→外見の順で記載しておりますが、別にこの通りに決める必要はなく、考えやすいところから固めていくようにしましょう。
全体的なイメージに関する事柄
初めに全体的なイメージを決めます。
これを固めることで、今後具体的なプロフィールやディテールに迷った際に指針になるからです。
イメージカラー
メインカラー、サブカラー、アクセントカラーをそれぞれ決めていきます。
- メインカラーは全体の7割程度を占める色
- サブカラーは全体の2-3割程度を占める色
- アクセントカラーは全体の5%ほどを占める色
4色以上にしても良いですが、全体の統一感をコントロールするのが難しくなるので、仮に入れるにしても4色目は3色の補色など近い色を選ぶのが無難です。
イメージ動物
イメージ動物を固めます。
イメージ国
イメージ国を固めます。
愉快な性格ならブラジル、騎士道あふれるキャラクターならフランスのようなイメージです。
キャラクターの内面に関する事柄
続いてキャラクターの内面を固めていきましょう。
もし迷った際は、前述の全体のイメージに関する事柄より着想を得るのもアリです。
性格
配信内容や配信者の性格から決めるとよいでしょう。
キャラクターの見た目に関する事柄
最後にキャラクターの見た目に関する事柄を決めていきます。
身長
身長を決めていきます。
Vtuberは人間と横に立つことはないので身長は必要ないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、身長を決めておくことで、手に小物を持った際のサイズ感などが固まってきます。
体格
体格は画面上からもすごく伝わるので非常に重要になります。
頭身
頭身も画面上からもわかるので重要な要素です。
ラフを描いてみる
上記プロフィールをしっかり固めればかなりイメージしやすくなっていると思うので、ここでラフを描いていきます。
とは言え、一発で決めようと考えず何度も書き直しつつ描くとよいです。
いざ描いてみたらやっぱり違ったということはよくあることです。
頭身の参考資料を準備する
プロフィールで固めた頭身の参考資料を準備しましょう。
例えば8頭身なら8頭身のキャラクターの資料を横にラフを描くとよいでしょう。
クリスタをつかっている場合は、頭身や体型を自在に変えられるデッサン人形を画面上に表示できますのでこちらを活用しましょう。
私もこのソフトを使用しております。

参考写真を準備する
顔、髪型、服装、小物それぞれの参考資料を準備しましょう。
注意点として、参考画像はネットからいくらでも探せますが著作権があることが多いので、そのままデザインなどをマネするのは避けましょう。
ラフを描いていく
ここまで準備してようやくラフを描いていきます
これでもあくまでラフです(笑)
ここまで準備したら一気に清書したい方も多いと思いますが、以下の理由からラフを描くのをお勧めします。
- 実際色を塗ったら違うとなることが多い
- 意外とディテールを詰められていない箇所があることに気づく
実際色を塗ったら違うとなることが多い
色は同じ色でも組み合わせによって全く違うように見えることもあります。
更に、偏に紫と言っても彩度、明度を変えることでパターンは無限にあるので、ラフのうちにたくさん手を動かして色を固めておきましょう。
清書後に色やデザインを直すのは本当に大変です。
意外とディテールを詰められていない箇所があることに気づく
こちらも描いてみて気づくことが多いです。
例えばボタンやベルトなどの小物をいざ描いてみると意外とふわっとしたイメージしかなく手が止まることが多いです。
また、全身モデルを描く場合ですが、靴もおざなりになっていることが多いです。
これは仕方なくてどうしても人間は顔の周りを意識するので顔から最も遠い足先のデザインが適当になることが多い為です。
小物も足先も細部まで妥協せず資料を集めてイメージをしっかり固めましょう。
クオリティーは細部に宿ります。
イメージが湧かないときにおこなうべきこと3選
Vtuber制作するにあたりキャラクターイメージが湧かなかったり、筆が進まないことはよくあることです。
その際は以下の3つのことを試してみましょう。
確定事項から拡げていく
プロフィール、見た目、カラーなど何か一つでも決まっている事項がある場合は、それをもとに拡げていきましょう。
例えばネガティブな性格にしたいということのみ決まっている場合は以下のような手順でイメージを拡げていきます。
ネガティブな性格
↓
イメージカラーはローテンションなイメージでブルー系
↓
体格は細く、立ち姿勢は少し猫背で、表情は暗め
↓
髪の毛は長めで目は伏せがち
↓
Etc.
上記のようにイメージを拡げて、その結果発生した事柄(例えば髪の毛は長い)を起点にさらにイメージを拡げていきます。
他のVtuberや小物などを見て着想を得る
他のVtuberや小物から着想を得ることも良いです。
かっこいいイラスト、かわいいイラストなど幅広く浴びるように見ていきましょう。
Vtuberに固執する必要はなく、映画の表紙やファッションショーの写真などジャンルを絞らず幅広く見ることが大切です。
一度Vtuberから離れる
最終手段で一度Vtuberから離れることも良いです。
先人のたくさんの発明は散歩中や入浴中に生み出されています。
我々も先人を見習い、一度机を離れて、リラックスしてみましょう。思わぬアイディアが浮かぶことも多いです。
制作者にイメージをわかりやすく伝えるコツ3選
Vtuber制作をプロに依頼する人も多いはず。
ここでは、Vtuber制作者目線で制作者に頭の中のVtuber像をしっかり伝えるコツをお教えします。
参考資料は言葉より写真で
百聞は一見に如かずではないですが、文字を重ねるより一枚の画像のほうが確実に多くのイメージが伝わります。
そのため画像資料はなるべく多く用意しておきましょう。
色もしっかり指定する
単に赤色といっても様々な赤色がございます。赤と検索するとたくさんの赤色が出てくるのでイメージに近いものを準備しましょう。
時には制作者に相談する
制作者は人に寄りますがこれまで何十体もVtuberを制作している方が多いです。(人に寄っては何百体も作っている方もいらっしゃいます)
その為、Vtuberのプロフィールやラフでどうしてもイメージがつかめないところなどは、依頼者の方に相談することも良い手段です。
勿論、最終決定するのは依頼者の貴方ですが百戦錬磨のクリエイターでしたらきっとよい視点のアドバイスを頂けるでしょう。
まとめ
Vtuberキャラクターイメージの作り方の手順は、プロフィール作成をしっかりおこなってからラフの制作に移る。
制作イメージが湧かないときは以下の3つの行動を行うべき。
- 確定事項から拡げていく
- 他のVtuberや小物などを見て着想を得る
- 一度Vtuberから離れてみる
制作者にイメージをわかりやすく伝えるコツは以下の3点。
- 参考資料は言葉より写真を用意する
- 色もしっかり画像などで指定する
- 時には制作者に相談する
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