どうも。Vtuberクリエイターの正吉です。
この記事では
- Vtuber 2d モデルの作り方を知りたい
- 制作の際に使うソフトを知りたい
- 自分で制作する以外の方法はないのか知りたい
このような疑問や不安点にお答えいたします。
本記事の内容は以下の通りです。
- Vtuber2dモデルの制作の流れ
- 制作の際に必要なソフト4選
- プロに制作依頼する方法2選
- 本記事のまとめ
この記事を書いている私は、
イラスト関係の副業経験は5年ほどで、Vtuber制作は3年の経験があります。
制作実績としてVtuberを30体以上制作し納品しています。
上記経歴を持つ私が解説していきます。
Vtuber2dモデルの制作の流れ
必要なソフトを準備する
先ずは必要なソフトを準備する必要があります。
必要なソフト一覧はこちらより
モデルのイメージを固める
いきなりモデルを描くのではなく、イメージを膨らませることが重要です。
以下の手順でイメージを固めていきましょう。
プロフィールを決める
モデルのプロフィールを固めていきます。
私の場合は主に以下の項目を確認しております。
- イメージカラー
- イメージ動物
- イメージ国
- 性格
- 身長
- 体格
- 頭身
細かいようですが、このプロフィールが後の制作の手助けになります。
ラフを描いてみる
プロフィールを基にラフを制作していきます。
制作に関してよく躓く点として服装がございます。
Vtuberは多くの場合胸より上のみ見られることもあり、足元に近づくほどイメージが湧きにくい方が多いです。
その場合は、無理に頭だけで考えたりせず、【着物】等ネットで検索してイメージを固めていきましょう。
ラフは丁寧に書きすぎる必要はありませんが、カラーや服や髪の形状などのイメージを固めておかないと後の工程で困るのでしっかり練っていきましょう。
パーツ分けイラストを制作する
ラフを基にパーツ分けイラストを制作していきます。
ラフでは一枚のイラストとなっていますが、モデリングするためのイラストはパーツで分ける必要があります。
イラスト自体はラフを丁寧に描くだけですが、パーツの分け方などはモデリングの工程で困らないよう以下に注意する必要があります。
パーツ数をイメージする
各パーツ毎に必要なイラストの枚数をイメージします。
よく考えないといけないのは目と髪になります。
目のパーツ数
私の場合は目だけでも、
- 二重線
- 上まぶた
- 横まぶた
- 下まぶた
- 白目
- 眼球
- ハイライト
に分けて描いております。
髪のパーツ数
こちらが一番頭を使います。
モデルごとに髪の形状が異なるのと、どれくらいさらさらに違和感なく動かしたいかでパーツ数が変わってくるためです。
パーツ数が少ないモデルは前髪、左右の横髪、後ろ髪と4パーツだけのものもありますし、私が作るモデルでは20パーツを超えることもあります。
コツとしては高可動域にしたい場合は、左右の横髪をなるべく多くのパーツ作っておくことです。
ペン入れをする
ラフを基に必要なパーツ毎にペン入れをしてきます。
清書するとラフとイメージが違うことも多いので、後で修正しやすいようレイヤーを工程ごとに分けておくとよいです。
カラーを付ける
こちらもラフを基に色を付けるのですが、影や光を入れるとラフと少しイメージが変わる場合もあります。
そのためペン入れ同様、修正できるようにレイヤーを細かく分けておきましょう。
レイヤー統合をする
ペン入れとカラーにてレイヤーを細かく分けておいた方がよいと申しましたが、モデリングの工程では1パーツ1レイヤーである必要がありますので、この段階でパーツ毎にレイヤーを統合しておきましょう。
イラストをPSD形式で保存する
イラストの書き出しはモデリングをするLive2dの関係上PDS形式で行いましょう。
モデリングを行う
Live2dにてモデリングを行っていきます。
読み込みをする
PDS形式の画像をドラックしてスクロールし、Live2d上に動かし読み込ませます。
下準備をする
テクスチャアトラス編集
パーツ分けイラストの全てのパーツを一枚のシート上に並べる作業です。
ソフトが自動で行ってくれるので難しいことはありません。
各パーツの動きを付ける
パーツすべてにXYZ軸の動きを付けていきます。
それぞれの動きは以下の通りです。
- X軸:左右の動き
- Y軸:上下の動き
- Z軸:首を倒す動き
瞬き
瞬きの動きをつけます。
口の動き
口の動きを付けていきます。
簡単なモデルでしたら口の開閉だけでも良いですし、複雑な動きをしたい場合はあいうえおの動きを付けるのがおすすめです。
Z軸の動き
首を左右に倒す動きです。
顔、髪、首、身体それぞれに動きを付けていきます。
呼吸の動き
Z軸の動きの上に呼吸の動きを付けていきます。
息を吸った際に身体全体が上に上がるようにします。
XY軸の動き
左右の動きと上下の動きを付けます。
こちらはLive2dの5.0バージョン以降でしたら簡単な設定さえすればAIが自動でつけてくれるサービスがありますのでそちらを使いましょう。
ただし、顔のパーツしか動きはつかないので、髪、首、身体は手動で設定する必要があります。
特に髪はパーツ数が多くて大変ですが、この工程で動きをしっかり付けておくことがモデルのクオリティに大きく関わってきますのでしっかり行いましょう。
物理演算
髪、服の揺れを物理演算で付けていきます。
横揺れだけでもリッチな動きになりますが、よりハイレベルな動きを付ける場合は、縦揺れも付けるとなお良いです。
表情変化をつける
パソコンのキー操作で表情変化を付けることができます。
機能を付けたい場合は、表情変化用に新たにパラメーターを作成し、動きを付けていきましょう。
笑顔、怒り顔等の基本的な表情だけでなく、煙草を吸わせたり、髪型を変えたり様々な変化を付けることが可能です。
ファイル書き込みをする
全てのモデリングが終わりましたら、ファイル→組み込み用ファイルよりmoc3ファイルやjsonファイル等の書き出しを行いましょう。
動作確認をする
ここから以下の工程を経てモデルの動作を確認します。
表情変化を反映させる
こちらの工程は表情変化を付けた場合のみ行います。
不要な場合は次のトラッキングソフトにモデルを読み込ませる工程に進みましょう。
moc3ファイルを起動し、ファイル→追加→表情名を設定し、対応するキーを設定し書き出します。
こうすることで後のトラッキングソフトでの工程で表情変化を読み込ませることが可能になります。
トラッキングソフトにモデルを読み込ませる
書き出したファイル一式をトラッキングソフトのVTube Stadioに読み込ませます。
トラッキングソフトにてモデル動きと表情変化の確認をする
先ずはキー設定を行い、その後動作確認をします。
キー設定はパソコン上のどのキーでも可能なので、ご自身でわかりやすいキーに設定しましょう。
この工程で動作や表情変化などに不備があったら、com3ファイルを再度起動し、修正し、書き直しを行い以上がないところまで確認しましょう。
配信ソフトにて配信の準備をする
続いて配信ソフトのOBSを起動します。
配信ソフトとトラッキングソフトを連動させる
起動したらソースの部分にゲームキャプチャを新規作成します。
この時、モードを特定のウィンドウをキャプチャにして、VTube Stadioを選択するとVTube Stadioのモデルが画面上に映ります。
配信ソフトにて装飾をする
その他、配信画面なども持っている場合は、モデルと同じようにソースから画像を新規作成し、画面上に表示しましょう。
この時、モデルより手前に表示したい画像でしたら、ソース上でモデルより上に配置すれば画像が手前に映ります。
制作の際に必要なソフト4選
制作の際に最低限必要なソフトは以下の通りです。
- イラスト制作ソフト
- モデリングソフト
- トラッキングソフト
- 配信ソフト
順々に説明してきます。
イラスト制作ソフト
Vtuberの元となるパーツ分けイラストを制作するソフトです。
オススメのソフト
イラスト制作ソフトは、ソフトも多く必ずこれといったおすすめはないのですが、私はCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使用しております。
1番売れてるグラフィックスソフト【CLIP STUDIO PAINT】
オススメの理由
- パーツ分けイラストに必要なPSD形式で出力が可能
- プロの漫画家も使っているソフトで、多彩なペンなどが使え様々なタッチで絵を描くことができる。
- プロ版になっても比較的安価で利用可能
必要な費用
Mac・Windows版
一括払い(ダウンロード)版 PRO:6,400円(税込) EX:26,900円(税込)
パッケージ版(オープン価格)PRO:8,500円(税込) EX:36,000円(税込)
iPad・android版
CLIP STUDIO PAINT PRO 480円(税込)/月(年額3,000円)
CLIP STUDIO PAINT EX 980円(税込)/月(年額8,300円)
モデリングソフト
パーツ分けイラストをパーツ毎に回転や変形させモデルが動いているように見せるソフトです。
オススメのソフト
Live2dがおすすめです。

オススメの理由
商用作品やクリエイターの利用実績が圧倒的に多い為
必要な費用
個人・小規模事業者(年間売上1,000万円未満)向け
- 月額プラン:2,288円
- 年間プラン:1年目 15,708円、2年目 12,936円、3年目以降 11,748円(いずれも税込)
- 3年間プラン:40,392円(税込)
- 学生割引:3年間プランが76%OFFで9,693円(税込)
トラッキングソフト
カメラで配信者の表情を読み取り、モデルに連動させるソフト
オススメのソフト
VTube Stadioがおすすめです。
オススメの理由
「コスパ重視」「手軽に始めたい」「多機能なトラッキングソフトを探している」場合にVTube Studioは非常におすすめ
必要な費用
配信ソフト
トラッキングソフトで動くようになったモデルに配信画面や音楽など組み合わせ、配信用の画面を作るソフト。
オススメのソフト
OBSがおすすめです。
オススメの理由
複数の映像・音声ソースを組み合わせて配信画面を自由に構成でき、シーン切り替えやフィルタ、トランジションなど高度な演出も可能なため
必要な費用
OBSはすべての機能が無料で利用でき、追加料金や有料版が存在しません
プロに制作依頼する方法2選
上記を一通り読んで、自分で制作するのは大変そうだなと思った方も多いでしょう。
実際、全くの初心者がゼロからVtuberを制作するのはなかなか大変です。
そんな方にお勧めなのはプロに制作を依頼することです。
主な手段は以下の二つです。
企業や有名クリエイターに直接連絡
せっかくVtuberを制作するなら、憧れのモデルを作ったあの有名クリエイターにお願いしたい!
そう思う方も多いでしょう。
ただ以下の理由より個人的にはお勧めできません。
- 依頼費用が高い
- 依頼を断られる場合も多い
依頼費用が高い
人気クリエイターの場合、10万円〜30万円以上が一般的です。制作会社に依頼すると30万円程度、より大手や有名なクリエイターの場合はさらに高額になることもあります。
依頼を断られる場合も多い
人気クリエイターですと依頼が多く引く手あまたです。
そのため依頼を受け付けていないクリエイターも数多く存在します。
ココナラなどのプラットフォームにて依頼
費用が限られている方には以下の理由からこちらをお勧めします。
- 企業や人気クリエイターに依頼するより費用を抑えられる
- 大手企業のプラットフォームを選択すれば詐欺などのリスクも避けられる
1.企業や人気クリエイターに依頼するより費用を抑えられる
上記の通り、企業や人気クリエイターに依頼するには多くの費用がかかります。
その点、ココナラをはじめとするプラットフォームでは大幅に費用を抑えることができます。
理由としては、私のようなセミプロが多くいるためです。
セミプロと言いましたが、私の場合ですとモデルは30体以上納品しておりますし、お客様には5.0の最高評価を頂いておりクオリティは問題ないかと思います。
ココナラですと費用は数万円~10万円ほどで制作が可能です。
私のモデルが気になる方はこちらよりご確認くださいませ。
2.大手企業のプラットフォームを選択すれば詐欺などのリスクも避けられる
ココナラなどの上場企業のプラットフォームを利用することで、トラブル防止になります。
私も30件以上の依頼をこなしてきましたがトラブルとなったことはございません。
トラブルが起こった際は、買い手と売り手の間にプラットフォームが入っていますので問い合わせて対応してもらいましょう。

依頼する方法などについてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
Vtuber2dモデルの依頼方法【現役クリエイターが教えます】まとめ
本記事の内容のまとめとなります。
- 制作の流れは、イラスト制作→モデリング→トラッキングソフト設定→配信ソフト設定
- パーツ分けイラスト制作ソフトはCLIP STUDIO PAINTがおすすめ
- モデリングソフトはLive2dがおすすめ
- トラッキングソフトはVTube Stadioがおすすめ
- 配信ソフトはOBSがおすすめ
- 制作依頼をしたい場合はココナラなどのプラットフォームがおすすめ(私も対応可能です)
コメント